上宮海人(海人皇子)
【生年月日】 10.04 物語開始時 (物語開始時16歳、高校二年生)
【家族】祖母初音・父彰人・母祥子・弟大輔。
【性格】楽観的で何事も前向きに考える。人を疑うことをしない。
【容姿】少女めいたきれいな容姿。特技はにっこりと微笑めば、誰もがうっとりしてしまう微笑み。
身長165cm 童顔で飛鳥では十二歳として扱われている。好きな色は「緑」
上宮村の由緒正しい家柄の出。柿本人麻呂の伝説が伝わる上宮家の跡継ぎでもある。
四歳の時に神隠しにあい、そのころの記憶はほとんど覚えてはいない。
タイムスリップしてしまい飛鳥の時代に到来。一人の少女香具衣と中臣鎌足に救われる。
中臣鎌足【鎌子】
【生年月日】 614(推古22) 実は618(推古26)年 ~ 669年 物語開始時25歳
【家族】妻 小足媛(預り人)
【性格】喜怒哀楽をさして見せず、常に飄々としている。時にゾっとするほどに冷酷。
【容姿】きれいな容姿だが、それはどこか歪んでおり、また月光のように時折冷える。
冷酷な漆黒の瞳と髪。前髪は垂らすと瞳をすべて隠す。身長179cm、好きな色は黒と深い藍
時渡り人「時雨」に瓜ふたつの容姿。色恋に鈍く疎い。
学者のように華奢で一見ひ弱。自分でも「体力がない」と認める。剣術の腕はある。
蘇我家により滅亡された旧中臣本家の直系。幼少時より「復讐」が絶えず鎌足の心を占める。
人はほとんど信じないが親友であり従兄の「中臣金」だけが特別であり、また計略や政略に
興味の八割がしめられ色恋や芸術などにはさほど興味がない。唄が苦手。
中大兄皇子(葛城皇子)
【生年月日】 626(推古34)~672.1.7(天智10) 物語開始時16歳
【家族】田村大王と宝女帝の長男。妹間人皇女。
【性格】人を人として見ない。冷酷無比だが鎌足に執着し、時に子どものような幼さを見せる。
【容姿】華奢な風情に見るからに育ちのよさそうな気品がある。肌は男子としても白い。
絶世の美男子とも呼べるが口は悪い。頭脳明晰であり行動派。だが寝ることが大好き。
身長170cm、瞳は茶褐色。イメージ色は深い海の深遠
母宝皇女に疎まれ、父には無視され続けたという生い立ちから、肉親の愛情を求めつつもそれを
恐れる。実妹間人皇女だけは特にかわいがっている。
鎌足に育てられたこともあり、鎌足に懐き、鎌足にだけ執着する。
香具衣
【生年月日】 628年(推古36) ~ 701年(大宝1) 物語開始時 15歳
【家族】父鏡大王。姉鏡女王。
【性格】じゃじゃ馬で気丈。一途。心を許した相手には素直で必ず助ける。
【容姿】凛とした可憐な風情ながらも、時に強く、時に弱く儚げな風情を漂わせる。
才媛と呼ばれ、歌をつくることに秀でているらしい。145cm 好きな色は空色と桜色。
通称『姫巫女』と呼ばれる巫女の中でも最たる力を持つ少女。真名が香具衣。
天敵が葛城皇子。海人とは幼い時一時だけ遊んだことがあるらしい。
幼少より鎌足に一途な恋心を抱いており、疎い鎌足はそれに気付かずに時を送る。
中臣金
【生年月日】 614年(推古22年)~672年 物語開始時29歳
【家族】蘇我馬子の嫡子。母は物部氏。実妹に刀自古娘。
【性格】一癖も二癖もある。表情を作り他より伺わせない。
【容姿】ニヤリと悪党じみた表情。飄々としているが、必ずその動きには目的がある。
従兄だけあり鎌足と目元はよく似ている。瞳は煤の如し黒。身長182cm。
鎌足以外はどうでもよく、軽皇子と宝大王を心の中では憎んでいるようだ。
蘇我家に滅ぼされた中臣本家の嫡子。従弟の鎌足と二人だけで脱出し、茅停王の世話となる。
蘇我に対する復讐を一とし、風来坊のように一所に落ち着くことはない人物。
宝女帝(皇極女帝)
【生年月日】 603(推古11)~661.8.24(斉明7.7.24) 物語開始時 40歳
【家族】夫田村大王。子ども中大兄皇子、間人皇女、海人皇子 先夫高向王。
【性格】家族思い(特に実弟軽に対して)快活で一本木。心に葛藤あり。
【容姿】子持ちとは思えぬ若かりし美しき容姿(葛城は化け物と呼んでいる)
身長158cm。好きな色は浅葱色と紫紺色。
少女時代より蘇我入鹿に恋心を抱き、妃となった後も不倫が続いている。
貧困皇族でもある茅停王と吉備姫王の長女。家の貧困の救済のため、渡来系の高向王と
少女のころ強引に結婚させられる。そのことを軽と鎌足は引きずっている。
鎌足を実弟のように可愛がる一方、我が子たる中大兄皇子に愛憎を抱き続ける。
斎木綾乃
【生年月日】4.15 物語開始時 16歳
【家族】父母と妹。海人とは父親同士が従兄弟。
【性格】竹を割ったかのようにさっぱりした性格。情が深い。守られるよりは共に並び立つ女性
【容姿】目鼻だちがはっかりとした美女。少しきつめにも見えるが、気品漂う容姿。
身長155cm 好きな色は桜色
海人とははとこという間柄になる。まるで姉弟のようにして育った幼なじみだが、
彩乃は一族より海人を見張るようひそかに言いつけられていた。
現状と飛鳥をつなぐ「鏡」の担い手の一人。