隠し子



 十一歳の時だった。
 本能寺にて倒れた右府織田信長公の次男内大臣信雄の息女を、関白豊臣秀吉の養女として徳川秀忠は華燭の典をあげた。
 時は関白秀吉が小田原征伐を終え、名実ともに天下を手中とする少し前の天正十八(1590)年一月二十一日。
 その七日前、秀忠をこよなく慈しんでくれた養母旭姫が京都の聚楽第で死去した。優しい人だった。
『松殿の奥方になる人が見たい』
 秀忠は徳川家康の三男だが、この十一歳の時にすでに徳川家の世継ぎといわれていた。
 上の兄信康は謀反の嫌疑をかけられ「潔白」を表すために自刃した。次の兄の「於義丸」こと秀康は、家康が大坂にのぼり秀吉に臣従することを最後まで避けるために、身代わりとして人質兼養子として秀吉に差し出されている。
 そのため三男の秀忠こと幼名長松(または長丸)が世継ぎとされたのだが……。
 関白秀吉はどうしても家康を大坂に来させるために、自らの妹を夫と離別させ家康の正室として送りつけることまでしている。  この旭姫を正室に送り込み、また母大政所までも人質に送り込んだ結果、徳川家康はどうにもならないところまで追い詰められ、ついには大坂の関白秀吉に臣従の意味で頭を下げにいき、秀吉の天下の支える一人となったのだが。
 その人旭姫は、秀忠を「松殿」と呼び、我が子以上の溺愛を見せた。
 秀忠は旭姫がとても好きだった。「旭の母上」と呼び、毎日ご機嫌伺いに赴いたものだ。
 旭姫が病重くなり望んだのが、秀忠の正室だった。
 それに旭の兄豊臣秀吉は答えた。
「織田内大臣家に小姫という息女がいる。松殿は十一歳。小姫は五歳。年も適度だろう」
 と秀吉ながらの早急さで縁組を取り決めてしまったのである。
 だが、その婚儀を見ずに旭姫は死し、そして小姫とも婚儀を挙げたにもかかわらず、秀吉と織田信雄が不仲となったため、まだ両人ともが幼いということもあり、この婚儀はなきものとされた。
 小姫のことをほとんど秀忠は覚えてはいない。縁あって婚儀を結んだものも、やはり縁がなかったのか。
 その後、同じく豊臣秀吉の勧めにより、またしても織田家の縁者……今度は信長公の妹で絶世の美女と名高かったお市の方と、浅井長政との間の三女お江を正室としたのだが、今度は六歳も年上の姉さん女房だった。しかも秀忠の前に二度結婚し、その二人の夫は一人は改易、一人は朝鮮の役で死去となり、「死を呼ぶ女」などと呼ばれている。
 しっかりもので気丈。どことなく「徳川家の御曹司」として育ったためか、物腰は優雅なところもあるが、機敏さはなく疎さが目立つ秀忠を叱咤し、まさに女傑的な女性で、まぁ秀忠もこういう人は嫌いではなく逆に頼もしいと慈しんでいたりするのだ。 自分がただ礼儀正しく、優しく、篤実な人柄でしかないことは秀忠は承知している。その分、妻が勝気で才媛ならば均衡も取れたものだ、と思い、女性として有り余る愛情で自分を包むお江を、ただ一人の女性としていとおしくも思う。
(いや……いとおしく大切で……これ以上の女はいないからか)
 おっとりとして、いつもにこやかにしており、自分をかわいがってくれた養母の顔が、時折浮かんでは懐かしくなる。お江とあまりにも反対で、秀忠にとっては養母は理想の女性だったのだ。
「で、若君」
 側近の土井利勝が、いつものようにぽかんと思考にふける秀忠に視線を向けながら茶を飲んでいた。
 秀忠は現在二十一歳。先に天下分け目の関が原に徳川の精鋭三万を率いながら真田に手こずり遅参という、歴史に残る大失態をしでかしたが、それでも家康は彼を世継ぎから外そうとはしなかった。
 畏怖の対象の家康をして、三男秀忠は妙に人に好かれ「放っておけない」と思わせる頼りなさが、二代目には適度と思っていたりするらしい。ついでに「大器晩成」と密かに思っているようだが。
「大姥局の侍女お静のことでも考えているのですか」
 茶をズズッと飲み干し、そんなことをポツリと利勝は口にした。
 この二人、昼間は評定でもない限り、こうして部屋で雑談をしながら過ごすことが多い。
 今は秀忠の第一の側近の地位を不動にしている利勝だが、一昔前は生まれたばかりの秀忠の守役兼小姓に六歳でなり、以来共に育ってきたため共にあるのが自然となってしまった。
「なんでお静のことなど考えようか」
 いつまでたっても二人になると「若君」と呼ぶ利勝と一緒だと、自然と秀忠も張り詰めた糸を解きほぐして気軽さを見せたりする。
 秀忠が一番に緊張を見せるのは、誰あろう父家康の前だったりするのだ。
「好きでしょうが、お静が」
 いつしか利勝は、秀忠の茶も平然と奪い取って飲み始めている。
「な……なななななな」
「やはりお江の方さまがあのようなに方なので、癒しや穏やかさを求められる女性に惹かれるんですかね」
 秀忠には正室お江との間に二人の女の子が生まれている。
 家康は男子を待望しており、女子二人が続いていささかガッカリしたのか「お江は六つも年上だ。もはやさして子も望めまい。秀忠には側室をたんと持たせ、はよう男子を挙げよ」と口にしたというのだ。
「お静ならいいですよ、若君にはよくあっている」
 と、利勝もやはり秀忠には言いたい放題だ。
 秀忠は自分のことならば、さしてわからぬことがないだろう利勝の温厚としてるが、実はその頭で政的ことを考えるときは、ぞっとするほど冷たくなる顔貌を見据えてみた。
(利勝が……時が時なら徳川家の世継ぎだったんだな)
 と、秀忠はいまさらに思う。
 土井利勝の母は家康の最初の正室築山殿の侍女であり、奉公中に家康のお手がつき懐妊したまま急遽土井家に嫁に出された。築山殿の強烈な嫉妬心より守るためであったというが、生まれた子……利勝は幼い頃から好奇な目に晒される羽目となったのである。
 ……落とし子。
 そう暗黙の了解でささやかれ、誕生と同時に守り刀を家康より拝領していることが、さらに疑惑に彩りをそえている。
 もはや徳川家では利勝が家康の子たることは公然のことであり、だからこそ神童と呼ばれた利勝を六歳にして秀忠の守役につけ、その頭脳明晰さを秀忠の傍で役立てることを家康は望んだというのだが。今ではその頭の回転の速さは、家康をも凌ぐとまで言われ始めている。
(利勝が世継ぎなら、老臣どもはどれだけ頼もしく思っただろう。私と違って優秀すぎる利勝だ。世継ぎ問題でもめたりもしないだろうなぁ)
 日に日に利勝に家康の面影が見えるようになり、秀忠としてはため息ものだ。
 家康の大勢の子供の中で、一番に平凡だったのが秀忠だといわれる。
 武将としても上の兄秀康が世継ぎとしては向いていると主張した老臣も多くいた。だが、一度は豊臣家に養子に出した身、いまさら徳川宗家の世継ぎにはできぬ、と家康は一貫として譲らず、秀忠の同母の年子の弟忠吉も関が原で先陣を勤め、人を見る目に長けてはいるが、 忠吉からして「兄大事」であり、兄を押しのける気など毛頭ない。その下はまだ幼い、となると必然的に秀忠となったというところだ。
『長男信康さえ生きておれば』
 などと家康は何度も口癖のように口にしていたりする。
 秀忠とて好きで徳川家の世継ぎに生まれたわけではない。むしろ世継ぎなど自分には不向きだと思いっきり自覚しており、父家康にかなわぬことをさらに悟りきっているために、たとえ父が烏を「白い」と座興で口にしようと、秀忠は同じく白と口にする忠実と服従。そして礼儀正しさを旨としている。
 時には秀忠とて思う。
 不向きの自分が世継ぎではなく、むしろ自由の立場にあったならば……世にも恐ろしい正妻を娶らずにもすみ……めがねに適った好きな女子に「好きだ」と口にできるものを、と。
 どんなにできた妻として尊重でき、慈しみ愛することができても、時にやはりというべきか。姉さん女房が怖く、違うところに癒しを秀忠は求めてしまっていたのだった。
「お静は気立てもよく、優しい。そろそろ上様のお言葉ではないですが、側室を一人や二人もたれてもいいころでしょうよ」
「利勝、それは本音か。……お江に殺されるぞ……いつもいつもどうしておまえは他人事なんだ」
 と、あいも変わらず茶好きの利勝は、侍女を呼び寄せ冷たい茶を持ってくるように、となにやら言いつけている。
「ほかに女がいると知れてみろ。あのお江はなにをするか知れない。他の女の基準で考えるな、お江だぞ」
 六歳年上の、大坂にて秀吉公側室にして世子秀頼の生母として君臨する淀殿の妹お江を、秀忠はこよなくいとおしんでいるのだ。大切にしている。だが、その心を凌駕するほど「恐ろしさ」が絶えず心にはあり、それは怯えともいえるのだが……この夫婦仲は実によろしいものだった。
「側室などとんでもない」
「そうですか……。なら別にいいですよ」
 利勝はふむふむと次なる茶の味を楽しみはじめたのだが。
「どうして……そうおまえは他人事のように……」
「若君のことですから他人事ですよ」
「おまえは私の守役だろうが」
「そうですよ。一に若君のことを考えているじゃないですか」
「考えてなどいない」
 こういう言い合いはいつものこと。通常の平穏の一日である。
 そうしてこういう戯れに似た言い合いをしている中、たいていは利勝がフッと一拍を置いて笑み、
「そのお静をどうすればいいんです? 利勝が引き取り我が家で若君のお相手をさせましょうか」
「あのな。俺は……だからな」
「はいはい。ちゃんとお方さまには知れないようにしますよ。短刀を突きつけられてもこの利勝は口を割らないのでご心配なく」
 と、秀忠のことは手に取るように理解できる利勝は、秀忠の気持ちを察して手を打ち、最後にはいつもこう付け加える。
「どうしてアンタはこうなんでしょうね」
 ……と。


 その大姥局の侍女お静を、利勝は土井館に引き取った。
 秀忠が夜な夜な城内の大姥局の部屋に通っていては、いつどこからお江の耳に入るか知れない。されど、だ。土井利勝の館に行く、といえば、お江でさえも「お仲がよろしいこと」とニッコリと笑い、何一つ疑わずに送り出してくれるのだ。
 土井家で秀忠の相手をするお静を、秀忠はとても慈しんでいた。
「大変だ、利勝。お静に子ができた」
 と、いつもさながら秀忠は城内で声を潜めて、まずは厄介事は利勝に、という感じで口にする。
「めでたいですね」
 即答だった。
「あぁめでたい。とてもめでたい」
 秀忠も笑んだが、すぐに「しかし、だ」と声を荒立てた。
「このままだとお江に悟られる。お江に殺される。お江に呪われる」
「そうですか」 「また利勝は他人事のように」
「べつだん」
「いいか利勝。おまえに預けたのも縁だ。……子供はお前の子にする」
 思いっきり深いため息を利勝はついた。
「別にいいですけどね。……それにしてもいつから土井家は落とし子の巣窟と化したんでしょうね」
 ハッと秀忠は顔色を変え、ついばつの悪そうな顔をしてしまった。
「いいですよ、別に。しかし上様は嘆かれるでしょうね。お江さまは先夫羽柴秀勝殿との間に女子を儲け、その後に若君との間に女子二人。その母お市の方も三人続けて女子でしたから……これは女子腹なのでしょうよ。これで男子が生まれず、ここでお静に男子が生まれて 土井家の家の者としてから数年が経ち、実はわしの子なのだ、返してくれなどと言われてもねぇ」
 しかも、と利勝はニヤリとした。
「お江殿は六歳も年上。すでに二十七……この後お子もどれだけ……別にいいんですよ」
「利勝、お江におまえも殺されかねんぞ」
「若君」
 今度は利勝はニッコリした。
「男でしょう、こういうことは男の甲斐性。潔く奥方に打ち明けなされ。なぁに殺されかけたら、一歩手前で利勝が助けてあげますよ」
「……なぁ、やつぱりおまえの子供で」
「若君。子はかわいいもの。特に男子ならなおさら。お方に男子が誕生されたならばそれはそのとき。さぁさぁ……潔く殺されかけにいってらっしゃい」


 されど秀忠。彼が一番に「怖い」と思う正室お江に次の日も翌日も言えず、そして時は徐々に過ぎ去り、ついに土井館でお静は男子を出産した。
(じれったい)
 男子ゆえに利勝はこれぞお家の大事と考え、噂を流しそれとなく家康の耳に入るように仕向けたのだった。
『男子か。よいよい。名は余がつけよう……そうじゃ長丸がよい』
 と秀忠の知らないところで名まで決まってしまったのである。  長丸とは秀忠の幼名である。
 家康はその幼名で徳川家の世継ぎの長子と宣言したに他ならない。
 さぁここまで大事になっては「あれは利勝の子」ではすまない。
 秀忠、正念場である。
「あのな……お江」
 その日、寝床できちんと秀忠は正座してお江と向かい合った。
「はい、殿」
「あのな」
「はい」
「えーと……子がほしいんだ」
「次は男子を必ずやあげてみせます」
「それが……うん。次の子は男子だといいと思うのだが」
 このときお江は三番目の子を懐妊していた。
「はい。神仏にかけて次こそはお世継ぎを。生んで見せまする」
「それが…それがな。子ができたんだ」
 このとき、万が一の場合を考え部屋の隅には利勝が控えていたりするので、ちらりと秀忠は視線をやったが。
「はい?」
「いや……そのな。俺の子ができたんだ」
 瞬間、お江の目の色がじんわりと変わって入った。
「子ができたと申されたのですか」
 衣を振り乱し、お江は我を失った顔で秀忠の胸倉をすさまじい力でつかんだ。
「このお江というものがありながら、他の女と褥を共にした、と。なんということを、この江が……どこの女でしょうか」
 秀忠は恐怖に戦き、助けをもとめて利勝を見たが、なんて欠伸をしているではないか。
(おまえは……おまえはいつも他人事なんだぁ)
「白状なさいませ。どこの女です。それに……まさか男子誕生?」
「くる……苦しい……お江」
「男子なのですか。男子だというのですか。秀忠殿」
「だ……男子だ。名は父上が長丸と……」
 キッとお江は目を鋭くし、ついで毎日欠かさず手入れしている爪をキラリと光らせて……秀忠の顔や手を引っかき続け、ついには顔より血がダラダラとと流れ始めたが……それでも利勝は柱に寄りかかって欠伸をしてつまらなそうだ。
「このお江だけを生涯大切になさる、といいながら、お江が男子を生めぬ、と苦しんでいるときに。殿は」
「落ち着け、お江」
「これが落ち着いていられましょうか。……江は深く傷つきました。もはや殿の顔などしばらく見たくはありませぬ。落ち着きましたら……もう少し落ち着きましたら、どのようにも処置いたします。秀忠殿の正室として毅然とあります。もう少し……今は、お許しくださいませ」
 と、怒り狂った姿にほんのりと涙を浮かべて、お江は寝床を飛び出していったのだった。


「また、ひどくやられましたな」
 と、秀忠の引っかき傷を手早く手当てをし始めた利勝は、しんみりと言った。
「助けてくれてもいいじゃないか」
「イヤですよ。巻き込まれて利勝まで傷を負ったらどうするんです」
「……これで守役か」
「言ったでしょう? 殺されかねる一歩手前で助けてあげますって」
「やはりおまえの子にしておけばよかった」
 利勝はなれた手つきで手当てを終え、
「これは人さまに見せられた顔じゃないですねぇ。まっしかたないでしょうよ、自業自得というものです」
「お江に殺されかけたんだ」
「お方はさすがはお市の方の息女。織田信長公の姪御。若干悋気持ちとはいえ、できたお方です。これくらいのことでは夫君に手はかけませんでしょうよ」
「利勝」
「はいはい」
「おまえは私の味方だよな」
「えぇもちろんです。六歳の時に若君の守役を仰せつかり、唯一人の主として若君に仕え、年子の忠吉君の面倒も見、また若君の御母お愛の方サマにも宜しく、と頼まれていますからね。利勝は若君の一番の味方ですよ」
「……いつも助けてくれぬではないか」
「かわいい子には旅をさせろ、というじゃないですか」
「利勝……おまえ、本当は私が憎いのではないのか」
 いつもの調子で秀忠はサラリとそんな台詞を口にした。当然、いつものようにやり込める返答が帰ってくるとは思ったのだが、一瞬だけ利勝の表情がサッと変わったので、かえって秀忠は驚いてしまったのだ。
「って……今の私の立場に本当はおまえがいたかもしれないじゃないか。おまえなら……」
「冗談でしょう、若君。……利勝はそのようなこと考えたこともないですよ。ついでに……どうしてこぉんな若君を憎めましょうね。どこからそんな発想が出るんです。若君のことを一番に考えているのも、慈しんでいるのもこの利勝でしょう? 心配しなくていいですよ。 この利勝だけは、これは定めとしてどこまでも若君に着いていって上げますから。これもお役目ですよ」
 と、秀忠の肩をとんとんと叩き、
「心配しなくても憎んだりしませんよ」
 その言葉のとおり、秀忠の傍らにてその頭脳の役割を果たし、秀忠死後は若かりし三代家光の補佐をした土井利勝だが、まさかこのとき、十年後に再び秀忠の「隠し子」を匿う役割を負おうとは、さすがに考えてはいなかったようだ。
「お静をたのむ」
 甘えっぱなしですまない、と珍しく秀忠は頭を下げた。


 ところで一歳にならずやで長子長丸の命ははかなく散った。
 このまま秀忠の側室としてはお静の命も危うし、ということで、一度はお宿下がりをしたお静だったが、再び土井館で奉公をはじめ、秀忠との仲は続いていくことになる。
 そしてお江は四人続けて女子を産んで後、ようやく嫡子家光誕生。
 秀忠に念願の世継ぎが授かり、そしてしばらくしてお静に再び子が授かった。
「もう隠し子、ご落胤の引き受けどころに土井家はなりたくない。騒動はいやですよ」
 と利勝はさじを投げ、お静の子は秀忠の「隠し子」として比丘尼屋敷の武田信玄の息女にして穴山梅雪の夫人に預け、養育してもらうことにした。
「いいか、利勝。今度こそお江にばれたらおまえの子だからな、今度は絶対にだ」
 あぁどうして秀忠だけでも手を焼くのに、隠し子の面倒までも自分が、と土井利勝はつくづく思ったりしているのだが、いつもの台詞とおりに、
「どうしてアンタはこうなんでしょうね」
 の一言で片付けるのだった。


隠し子

隠し子

  • 将軍家話
  • 完結
  • 【初出】 2008年ごろ
  • 【修正版】 2012年12月9日(日)
  • 【備考】 土井利勝はお気に入りです。